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2011/06/24 建築

LAAC ArchitektenとStiefel Kramer Architectureが設計した広場

Landhausplatz by LAAC Architekten

オーストリアの建築設計事務所LAAC ArchitektenとStiefel Kramer Architectureがオーストリア、インスブルクに設計したこの広場は、起伏のある舗装面に特色がある。

Landhausplatz by LAAC Architekten

Christopher Grüner氏の協力によって完成した公共広場「ランドハウスプラザ」には、4つの記念碑に加え、新たに樹木・ベンチ・照明・噴水・水飲み場が設置されている。

Landhausplatz by LAAC Architekten

盛り上がった巨大なコンクリート製のスラブがこれらの施設を囲むように配置され、光沢のある滑らかな舗装面全体には模様がデザインされている。

Landhausplatz by LAAC Architekten

雨水はスラブ状になった舗装面の隙間を通って地面に吸収される。

Landhausplatz by LAAC Architekten

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Photography is by Günter Richard Wett.
建築事務所からの詳細は以下の通りである。

2011年チロル地方インスブルックに新しく完成したEduard-Wallnöfer-Platz(ランドハウスプラザ)

プロジェクト概要
Eduard-Wallnöfer-Platz(ランドハウスプラザ)の目的は、この敷地特有の複雑な立地条件や制約を統合して現代風の都会的な広場を建築し、多種多様な都会での活動を可能にする新しい空間を構築することです。広さ9.000平方メートルの広場は、模様のついたコンクリートを舗装面に使用している。Eduard-Wallnöfer-Platzは、オーストリアチロル地方のインスブルック市中心部にあり、長い間放置されていた場所です。この敷地内には4つの記念碑があります。1985年地下に駐車場が建設されました。

Landhausplatz by LAAC Architekten

改装が行われる前の広場全体の雰囲気は、国家社会主義時代から引き継がれたチロル地方庁舎が大きく影を落とし、あたかもファシスト時代の記念碑を連想させるものでしたが、これは同時に国家社会主義に対する抵抗とそこからの解放を象徴するものでもあります。改装の目的は、この誤解を払拭し、記念碑の歴史的意義を強調することです。この広場の新しい構造は、記念碑のために現代的で新しい設置場所を提供するだけでなく、記念碑に親しみやすさと新しい存在意義を与えてくれます。

Landhausplatz by LAAC Architekten

この広場の構造は周囲の景観を模倣しています。しかし、都市の中心部に建築されるため、機能性の面からコンクリートで仕上げています。歩道の利便性や配置は、空間的制約や機能性、さらに地形的配慮から生まれた舗装面と一体化しています。

記念碑だけでなく、歩行者や利用者も新しい町の主人公であり、これらの構成要素によって駅と古い街並みの間に活気あふれる公共の空間が生まれます。広場の明るい舗装面には、行き交う人々と樹木が日中に織りなす光と影の躍動感あふれるコントラストによって、三次元の世界が映し出されます。この世界の中に、季節の移り変わりが浮かび上がります。模様がデザインされた舗装面からの柔らかな照明が、夜の風景を演出します。

Landhausplatz by LAAC Architekten

敷地の北側に位置する「ランドハウス」正面の広々とした平らな空間は、整備が行き届き様々なイベントが可能になります。巨大な噴水は広場全体に躍動感を与えると同時に、夏には涼しさをもたらします。

解放の象徴である記念碑の南側は、多種多様な空間を構築することで、多目的スペースとして利用できます。コンクリートの舗装面は、幾何学模様によって様相が変化します。多くの樹木を囲む舗装面は、テラゾーのような光沢仕上げによって、ベンチの舗装面と一体になっています。

Landhausplatz by LAAC Architekten

記念碑の彫像は新しい噴水の土台に組み込まれ、そこから階段状になったスロープを水が流れ落ちます。「ランドハウス」の噴水と周囲の水辺は、子供たちの格好の遊び場であり、地元の人々が夏になると涼を求めて集まります。子供と大人用の高さが異なる水飲み場も設置されています。

場所打コンクリートをスラブ状にした広場の舗装面は、ひずみに耐えられるようボルトで接合させています。様々なイベントに要求される基盤は、最大100平方メートルのスラブ状になった舗装面に組み込まれています。噴水からの水も含めた全ての排水設備は、舗装面の隙間に設置されているため、敷地内にはその影すらありません。画期的な緩衝システムによって、地下に駐車場があるにも関わらず、排水は全て敷地内で処理されます。

Landhausplatz by LAAC Architekten

Architects:
建築家:LAAC Architects/stiefel kramer architecture
協力:Christopher Grüner