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2012/03/21 建築

リズ・ミュラーがスターバックスのために手掛けたThe Bank

The Bank by Liz Muller for Starbucks

隈研吾氏の設計したスターバックスの話題は評判となりましたが、それに続き、一大コーヒーチェーンがアムステルダムの歴史ある銀行の金庫室の中に完成させたコンセプトストアをご紹介します。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

デザイン・ディレクターのリズ・ミュラー(Liz Muller)は地元のアーティストと職人のチームを集め、リサイクル品のオーク材家具やアンティークのデルフトタイル、中古自転車のタイヤのチューブを再利用した壁のデコレーションといったインテリアを作り上げました。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

1800以上の木製ブロックは波がうねったような天井を作り出し、金庫室の大理石とコンクリートの床は修復されてそのまま使用されています。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

ベーカリーコーナーはお店の後ろ側に設置され、一段高くなったステージは音楽のライブや詩の朗読などのステージとなります。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

写真撮影:Rien Meulman

隈研吾建築都市設計事務所が手掛けたスターバックスについての記事はこちらからご覧いただけます。

以下はスターバックスによる解説です:
スターバックスコーヒー 体験「ラボラトリー(=実験室)」アムステルダムに新たなコンセプトストアを開店。

スターバックスは、あと数週間でアムステルダムに新しいコンセプトストアを開店します。地元のデザインをふんだんに盛り込んだこの店には‘スロー’コーヒーシアターがあり、多目的スペースや焼き立てベーカリーがあります。スターバックス‘The Bank’ではスターバックスの未来のビジョンを垣間見ることが出来るのです。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

過去数年間スターバックスはコーヒーや商品の最高品質を高めようとあらゆることをして来た一方で、ひそかにコーヒーを飲む雰囲気の見直しを進めていました。シアトルやニューヨーク、ロンドン、パリ、そして今回のアムステルダムと、スターバックスは米国と欧州でユニークでとても個性的なコンセプトストアをこっそりと展開しています。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

スターバックス The Bank 

有名なレンブラント広場に建つ歴史ある銀行の430㎡の地下金庫室という空間に作られたこの新しいお店は、スターバックスにとってこの3年間で世界で9番目のコンセプトストアとなりますが、公に「ラボラトリー」と呼ぶ初めての店舗となります。広々とした美しい店舗はオランダの文化と伝統に影響を受けており、‘The Bank’はスターバックスがどれだけ革新的であるのかというレベルを引き上げて行くでしょう。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

ラボラトリー(実験室)

これまでに培った進歩的という評判を考えれば、アムステルダムは新しい物事を試すのにもってこいの場所かもしれません。スターバックス‘The Bank’は、‘スロー’コーヒーシアターで革新的な方法で抽出したコーヒーの試験センターとして機能し、欧州大陸の他のどこでも飲むことのできない希少なコーヒーを提供する予定です。また欧州で初めてとなるClover®という抽出システムのお披露目ともなります。Clover®はエスプレッソマシーンの登場以降、コーヒー抽出における最大の革命の一つです。スターバックス The Bank は、店内で焼き上げるパンも含め新しいフードコンセプトも掲げています。The Bank で上手く行ったことは、他の欧州各国でも道が開けていくことでしょう。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

リサイクルされる‘超’地元デザイン

すべてのスターバックスのコンセプトストアと同じように、アムステルダムの店舗は急進的美意識の出発点となります。スターバックスのコンセプト·デザイン·ディレクターであるオランダ生まれのリズ·ミュラーの指示の下、35名以上のアーティストや職人が風変わりな地元のデザインの雰囲気と持続可能な素材で地下空間を装飾しています。地元のデザインとは、アンティークのデルフトタイル、自転車のチューブに覆われた壁、木製のジンジャービスケットの型や麻のコーヒー袋、そして‘入れ墨’の入った‘デルフト陶器’の壁画などです。壁画では、世界中のコーヒー輸出に重要な役割を果たした17世紀のオランダ商人に焦点を当てています。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

そしてすべての設計や施工は、環境への影響を軽減するため持続可能な建築ガイドラインLeed®に厳格に従い、一方でデザイナーたちはリサイクルされたデザインをまとめるため、あらゆる手を尽くしました。1920年代の金庫室のコンクリートと大理石の床も再利用していて、店舗全体は、ベンチやテーブル、そして1876個のブロックで出来た起伏のある天井のレリーフ など、オランダのオーク材を再利用して飾り付けられています。また、スターバックスのハウススタイルからの大きな変化としては、地元の学校から貰って磨き上げた様々な種類の椅子やスツールがあります。

The Bank by Liz Muller for Starbucks

街のホットスポット

窓際の席にはクッション、部屋の中心に置かれたオークのテーブル、そして段差のあるスペースは、地元のバンドや詩の朗読、その他の文化活動のステージとなります。The Bank はアムステルダムの中心にある文化の中心的スポットと位置づけています。歩いて数分の距離には文字通り何千人もの人々が暮らしていて、この店はソーシャルメディアを遊び心たっぷりに利用して、タイムリーな情報を発信する予定です。例えばベーカリーは「焼きたてクッキー」がオーブンから出てくる時間をツイッターでつぶやくことにしています。